上棟準備 [その他]
来週から上棟する現場です。寒空の下、大工さんが下準備をしていました。
こちらもお馴染みのユートピア構造です。
今回は、工場でプレカットされた材木の加工をご紹介します。
木造住宅は、材木を複雑に組み合わせて造りますが、接合部分に特徴があります。
昔は、職人さんが手作業で加工していました。
建築用語で、仕口(シグチ)・継手(ツギテ)と呼ばれています。
仕口とは、水平材・垂直材・斜材の部材を組み合わせることで、継手とは、同じ方向に材木を繋げることをいいます。仕口や継手にもいろいろな種類の方法があります。
上の写真は、腰掛け蟻掛けと呼ばれる接続法(仕口)で、桁材の組み合わせに用います。工場加工の場合、接合部分を丸く加工できます。こうすることにより、四角のものに比べて加わる力が分散されて、より強度が増します。手加工では、なかなか出来ない加工です。
こちらは、腰掛け鎌継ぎとよばれる継手です。
先程の蟻掛けと違い、ホゾ部分を長くとって組み合わせます。
接合ボルトの穴も工場で、加工済み。
今回の現場で使われる梁材で一番太いのが390㎜。こちらもガッチリ組み合わせます。
現在のように便利な道具が無かった時代から続く木造工法・・・
耐震性を考え補強金物が開発され、工法も進化してきましたが、昔からある考え方が今も引き継がれているという事は素晴らしいですね。
上棟が楽しみです。(12月10日頃)
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